頭蓋骨腫瘍
①骨髄腫 形質細胞腫
CT :辺縁の骨硬化縁を伴わない明瞭な骨透瞭像(punched- out lesion)
骨外性に均一なやや吸収値の高い軟部腫瘤を形成するのが典型
punched-out lesion鑑別:骨原発の悪性リンパ腫,Langerhans 細胞組織球症など
②脊索腫
蝶後頭軟骨結合(spheno- occipital synchondrosis)を主体に斜台背側部正中に多く発生
時に斜台上部や下 部,錐体骨尖部に発生
鑑別:斜台やその周辺部に発生する髄膜腫,神経鞘腫,浸潤性下垂体腺腫,鼻咽頭癌,軟骨肉腫, 海綿状血管腫など.
斜台発生では軟骨肉腫との鑑別が問題となるが, 脊索腫が正中で軟骨肉腫の場合は傍正中に発生することが多い
③軟骨系
頭蓋底の軟骨結合部 より発生し,特に錐体後頭裂の軟骨部より発生することが多い
CT では,軟骨基質を反映した軟骨帽辺縁の石灰化,境界明瞭な骨皮質内側 から圧排するような骨侵食像(endosteal scalloping)が特徴的
特に軟骨 肉腫では点状,リング状,弧状の石灰化(ring-and-arc sign)を伴う腫瘤形成や,強い骨 破壊像を伴う濃淡のある造影効果などが認められる.
低悪性度の内軟骨腫では,画像的に 軟骨肉腫との鑑別に苦慮
鑑別:脊索腫や髄膜腫,血管周囲腫 / 孤立性線維腫との鑑別。
脊索腫は斜台正中部に多いのに対して,軟骨性腫瘍の約 8 割が傍正中部より発生
④Langerhans細胞組織球症(Langerhans cell histiocytosis;LCH)
LCHは骨髄に起源を 有する抗原提示細胞の 1 種である Langerhans 細胞が,皮膚,骨,リンパ節,軟部組織,中枢 神経などで単クローン性に浸潤する疾患で,
70%は 10 歳以下の小児に発症するが,時に高齢者でも
多臓器型と,単独臓器に限局し た単独臓器型
どっちも病型の約 80%には骨病変の合併が認められ,扁平骨への発生が多い.好発部位としては頭蓋骨が最多で,下顎骨, 肋 骨 , 骨 盤 , 脊 椎 が そ れ に 続 く
骨硬化に乏しい境界明瞭な溶骨性変化 (punched-out)と,境界明瞭な軟部腫瘤,beveled edgeと呼ばれる非対称性の溶骨性変化(内板と外板の破壊に差がある)が特徴的
骨病変鑑別:骨硬化縁の乏しい溶骨性変化を来す疾患,骨髄腫,悪性リンパ腫などとの鑑別を要。その他の稀な組織球症であるErdheim-Chester病やRosai-Dorfman病な ど
⑤線維性骨異形成(fibrous dysplasia;FD)
CT ではすりガラス状の膨張性骨病変
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